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黒子のバスケの2次創作ブログ。 キセキ中心の黒子受け雑食(黒桃有)で文章書いてます。お勧め→◇
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ので、拍手とキリ番機能は停止させてもらいました。今までコメントありがとうございました!嬉しかったです!
更新は予約してますので、これまで通りにちゃんといくと思います。
暫く連絡は取れなくなりますが、これからも、よろしくしてくれたらうれしいです。
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緑間の家に来た黒子は、ふと、暖簾のように垂れ下がる布を見つけた。
部屋と部屋の境に、綺麗な紺色の浴衣が吊られている。
わずかに入れられた白の模様に、品がある。


(2年初の合宿の1日目夜イメージ)


「ちゃんと乾かさないと風邪ひきますよ」
「だってめんどいし~」
 


「黒子」
「はい」
「…これをやろう」
「…折り畳み傘ですか」

「…好きだよ」
「……やめてください」
「…黒子っち?」



「黒子っちーもう疲れたよー」

半泣きで整った顔を歪めて、彼がボクに縋りついてくるのは、別に、珍しいことではない。
彼は他人との境界線が変なところで曖昧なのだ。
 


真ちゃんは、頭がいい。
少なくとも、成績という意味においては。

「なぁ、今週の日曜空いてる?」
「はい、空いてますけど」
「じゃーさ。どっか遊び行かない?」
「…2人で、ですか」
「嫌だったら真ちゃんも誘うけど?」

オマエもうちょっと太れよ。抱き心地悪いんだよ。
動きづらくなるのは御免です。

人は相手に好意を持たれてることを知ると、その人のことが気になってくるんですよね。
でもそれってただの錯覚にすぎないような気がしませんか。
だから、ボクが君を本当に好きっていう保証はどこにもないわけです。

ねー黒ちんちょっとこっち来て。
…何ですか。
いいから。
…っわ!?っちょ、痛っ…痛い!!
暴れないで。

オレにオマエの全部くれ。

……我侭、すぎるでしょう。

何とでも言えよ。

「……」
「ん?どーしたテツ。こっちガン見して」
「…また、身長伸びましたか」


後ろから首に腕が回された。
後頭部に、柔らかなシャツと、平たい胸の熱が伝わる。
なんだこれは。

彼らがあんまり仲がいいから。

寂しいなんて、思っていい立場じゃないのに、思ってしまう。


どこにもいくことができないと、思う。
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